テンタックの新商品「Filmless」に関する記事が掲載されました。（繊研新聞2024年11月26日付13面）

強度と環境配慮に特化して開発した

【ファッションとサステイナビリティー】
テンタック　フィルムを使わない紙パッケージ

　テンタックはフィルムを使わない紙パッケージ「フィルムレス」を新しく打ち出す。強度と環境配慮に特化して開発したアイテムで、紙の自然な風合いを生かしつつ、プラスチック使用量を大幅に削減した。

　プラ使用量削減が求められるなか、紙パッケージの注目が高まっている。しかし強度が課題となり、表は紙でも内側にはプラスチックフィルムを使用することが多い。「フィルムをなくしたい」という要望も強まっているため、強度を確保しながら「どうフィルムから脱却するか」に挑んだ。

　繊維が長く絡みやすい特性のある紙と、貼り合わせるのりを追求することで、相当な力をかけても破れにくい強度となり、プラスチックフィルムを使用しない「フィルムレス」を実現した。チャック部分はPLA（ポリ乳酸）を使用しており、紙とあわせて土にかえりやすい資材を組み合わせた。

　消費者に企業姿勢をより訴求しやすい製品になったと考えており、アパレルや雑貨のほか、食品や化粧品用途でも販促していく。