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検品の天徳 バングラデシュに新拠点
生産地の変化に対応
天徳(東京、橋本邦彦社長)はこのほど、バングラデシュ・ダッカ近郊のガジプルに検品の新センターを設立した。生産地シフトが中国や東南アジアから「さらに西側(バングラデシュ、インド、アフリカ)へと加速している」ことに対応する。大手SPA(製造小売業)のほか、近年伸長している多品種小ロットの日本向けにも応え、新規取引先の拡大も狙う。
同社は副資材を手掛けるテンタック内の検品事業部として始動した。約16年前に独立し、現在はグループ企業として連携を強化。RFID(ICタグなど非接触の自動認識技術)スキャナーの導入など、副資材分野の知見を取り入れながら、検品業務の高度化を進めている。
日本5、中国5、ASEAN(東南アジア諸国連合)およびバングラデシュ7の計17拠点体制を敷いている。日系検品会社では珍しく全拠点が独資運営で、拠点間の意思疎通やノウハウ、品質基準を横断的に共有できるのが強み。多種多様な顧客ニーズに対応し、正確かつ公平な検品体制の確立を目指してきた。
新設するガジプルセンターの工場面積は2200平方メートル。検針機2台を備え、従業員は約80人。月間検品数量は約50万着、検針数量は約45万着を見込む。同国では多層階の施設が一般的だが、平屋造りにすることで動線を最適化。入荷から検品、検針、出荷までの効率と管理精度を高めた。リードタイム短縮を狙いに、検品・加工業務・物流などの一貫体制を確立する。
日本国内では補修や仕上げ、物流対応まで担う体制を整えている。顧客や縫製工場の展開に合わせ、新たな国・エリアへの進出も積極的に進める。生産地が広がる中で品質管理の重要性は一段と高まっており、グループ連携を強みにサプライチェーンを支えていく考えだ。




