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はじめに
RFIDタグを導入しようと思っても、「種類が多くて違いがわからない」「用途に合った選び方が難しい」と感じていませんか?特に初めて製品を選ぶ際は、通信方式や構造の違いに戸惑うことも多いものです。
本記事では、タグの基本知識をわかりやすく整理し、テンタックが提供するRFIDタグの特長や、現場に合った選定ポイントをご紹介します。導入・見直しを検討中の方に、比較検討のヒントをお届けします。
RFIDタグとは?まずは基本の構造と役割を理解しよう
RFIDタグ(インレイ)は、情報を記録し、対象物に取り付け、RFIDリーダーとの間でデータを送受信するための小型デバイスです。構造はシンプルながら、用途や環境に応じて多様なバリエーションが存在し、タグ選びはRFID導入の成否を左右する重要なポイントとなります。
タグを正しく理解するためには、内部構造と役割の基本を押さえておくことが大切です。
ICチップとアンテナが担う機能
RFIDタグ(インレイ)は主に「ICチップ」と「アンテナ」の2つの部品で構成されています。ICチップはタグの心臓部であり、製品の識別番号(ID)や各種情報を記録・保持します。一部のタグでは、ユーザーが自由に書き換えできる領域を持ち、トレーサビリティ管理や個体識別に活用されます。
一方、アンテナは、リーダーから発信された電波を受け取り、ICチップの情報をリーダーへ返送する役割を担います。アンテナのサイズや形状、素材によって通信距離や安定性が左右されるため、使用環境に応じた最適設計が求められます。
また、これらの部品を保護・保持するために、ラベル型・カード型など、用途ごとに異なる外装や台紙が組み合わされます。
読み取られる側としてのタグの役割とは
RFIDシステムにおいて、タグは「読み取られる側」の存在であり、情報の保有者として重要な役割を担います。リーダーやシステムが情報を取得するためには、タグが正常に応答し、必要なデータを即時に提供できる状態でなければなりません。
そのため、タグは単なる情報の記録媒体ではなく、現場の運用に密接に関わる「情報発信の起点」として設計される必要があります。通信距離や速度、干渉耐性、設置のしやすさなどが業務の効率や正確性に直結するため、タグの選定は単に「貼る」道具ではなく、「機能的なパーツ」として捉えることが大切です。
RFIDタグのタイプ別特徴と使い分け
RFIDタグは「どこで・何のために使うか」によって選定すべきタイプが異なります。通信方式・電源供給の有無・周波数帯・設置環境など、複数の観点から分類されており、それぞれに明確な特長と適用領域があります。
ここでは、代表的な3つの分類軸をもとに、タグタイプごとの違いと適した活用シーンをわかりやすく解説します。
パッシブタグ・アクティブタグ・セミアクティブタグの違い
RFIDタグは、電源を「持つか持たないか」で大きく3種類に分けられます。
• パッシブタグ:電源を内蔵せず、リーダーからの電波を受けて駆動します。タグ本体が非常に小型・軽量で、コストも安価なため、多くの業界で汎用的に使用されています。読み取り距離は比較的短め(数cm~数m程度)ですが、棚卸・出荷検品・資産管理など幅広い用途に適しています。
• アクティブタグ:電池を内蔵し、自ら電波を発信できるタイプです。読み取り距離が数十メートル~100メートル超と長く、移動体の追跡や屋外の位置管理に活用されます。高価ではありますが、物流トレーラーや建設機械の管理など、高精度な位置把握が求められる現場で導入されています。
• セミアクティブタグ(バッテリーアシスト型):内部電源を持ちながらも、通信はリーダーの電波に応答して行う中間的なタイプです。読み取り距離と消費電力のバランスに優れており、温度ロガーや長期監視用途など、特殊環境での利用が多く見られます。
HF帯/UHF帯など周波数による違いと適したシーン
RFIDタグは使用する周波数によって通信距離や干渉耐性が異なり、利用シーンに合わせた選定が求められます。
• LF帯(125kHz付近):通信距離は数cmと非常に短く、動物の個体識別や車両アクセス制御など近距離・安定通信が求められる用途に向いています。
• HF帯(13.56MHz):通信距離は数cm〜1m程度。ICカードや入退室管理、医療分野での機器管理など、干渉に強く信頼性の高い通信が求められる場面で利用されます。金属や水分の影響が比較的小さく、現場適応性の高い帯域です。
• UHF帯(920MHz帯):通信距離は数m〜10m超で、棚卸・物流・倉庫管理など、多数のタグを一括で読み取る必要がある場面に最適です。一方で、金属や水分に弱く、タグやリーダーの配置・設計には工夫が必要です。
読み取り距離・貼付条件・設置環境での比較視点
タグの選定においては、「どれくらいの距離で読み取るか」「どこに貼るか」「どんな環境下で使うか」といった現場の前提条件が極めて重要です。
• 読み取り距離:長距離での一括読み取りが必要な場合はUHF帯タグやアクティブタグ、小回りの利く運用が求められる場合はHF帯やパッシブタグが適しています。
• 貼付対象・設置条件:金属面や液体容器など、電波を反射・吸収しやすい対象物には、特殊な「オンメタルタグ」や「耐水・耐薬品タグ」の採用が有効です。また、曲面や凹凸のある場所に貼りたい場合は、柔軟なフィルム型タグが適しています。
• 温度・湿度・屋外使用:極端な高温・低温環境や屋外使用が前提となる場合には、耐環境性を重視した設計のタグを選ぶ必要があります。ラベル型からハードケース型まで、多様な筐体タイプが選べます。
テンタック製RFIDタグの特長と強み
過酷環境にも対応する素材設計と読み取り安定性
テンタックのRFIDタグは、製造現場や屋外設置など、温度・湿度・摩擦・薬品などの影響を受けやすい環境でも安定稼働するように設計されています。たとえば、金属面への貼付に適したオンメタル対応タグや、洗浄工程に耐える耐熱・耐薬品仕様のタグなど、環境耐性に優れた素材と構造を採用。読み取りの安定性と物理的な強度の両立により、長期運用でも安心して使用できます。
柔軟なカスタマイズ対応と導入支援の実績
テンタックでは、タグサイズ・粘着力・材質・印字仕様など、多様なカスタマイズにも対応可能です。RFIDを導入する現場は一つとして同じ条件がないため、「現場の課題にフィットする設計」を重視した柔軟な対応を行っています。タグ単体だけでなく、読み取りテスト、サンプル提供、導入支援、PoCサポートまで一貫して行える体制があるため、初めてRFIDを導入する企業からも高い信頼を得ています。
導入現場から評価される実用性と価格バランス
高性能であるだけでなく、導入しやすい価格帯に抑えられている点もテンタック製タグの特長です。コストが限られる中小規模の現場や、大量運用を前提とした大規模プロジェクトでも、無理なくRFID化を進められるよう配慮された製品設計になっています。実際に、「初期費用を抑えつつ、現場に合った最適なタグを導入できた」という評価が多数寄せられています。
RFIDタグを選ぶときに検討すべきポイント
読み取り環境と業務内容の適合性
RFIDタグの選定において最も重要なのは、設置される現場環境と業務フローとの適合性です。たとえば、金属や水分が多い環境では、UHF帯の電波が乱反射・吸収されやすく、読み取りエラーの原因となります。そのため、オンメタルタグや特殊なコーティングを施したタグの使用が有効です。
また、屋外や高温・低温環境など、物理的な負荷がかかる現場では、耐候性や耐熱性に優れた素材を選ぶ必要があります。業務の内容や対象物の種類に応じて、「どのようなタグであれば安定運用できるか」を具体的に想定することが重要です。
タグとリーダーの組み合わせによる効果最適化
タグだけでなく、使用するリーダーとの組み合わせも読み取り性能を大きく左右します。たとえば、長距離読取が可能なUHF帯のタグであっても、出力の弱いリーダーや照射角の合わないアンテナを使用しては、通信距離や精度が十分に発揮されません。
また、複数タグの同時読み取りを行う場合には、アンチコリジョン機能や照射パターンの調整など、タグ・リーダー両方のチューニングが求められます。タグとリーダーをセットで考え、目的に応じた最適な構成を選定することが成功のカギとなります。
試験導入(PoC)でチェックすべき条件とは
RFID導入前には、必ず小規模な試験導入(PoC:Proof of Concept)を実施し、実運用に近い環境で性能を確認することが推奨されます。PoCでは、以下のような条件をチェックするのが一般的です。
• 読み取り距離・角度に問題がないか
• 障害物や環境ノイズの影響を受けていないか
• 移動体・複数タグの同時読み取りに対応できるか
• 誤読・読み漏れの発生率
• 実際の業務フローにおける使いやすさ
実地検証によって問題点を早期に発見し、導入後のトラブルを未然に防ぐことができます。PoCの段階で、必要に応じてタグやリーダーの調整・変更を行う柔軟性も、成功のためには欠かせません。
まとめ|“現場で使える”タグを選ぶために
RFIDタグは、通信方式・素材・サイズ・取り付け方法などによって特性が大きく異なり、現場の環境や用途に合った選定が非常に重要です。UHF帯かHF帯か、パッシブかアクティブかといった分類だけでなく、「何を読み取るのか」「どんな環境で使うのか」「どれくらいの精度が必要か」など、実際の運用を具体的に想定したうえで判断する必要があります。
また、タグ単体の性能だけでなく、リーダーとの組み合わせや読み取り環境、運用フロー全体の設計まで視野に入れた総合的な検討が、導入後の効果を左右します。導入前にPoC(概念実証)を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、最適な構成を見極めることが可能です。
テンタックでは、こうした複雑な選定・設計をサポートする多様なタグ製品と支援体制を提供しています。現場の課題やご要望に応じた最適なソリューションをご提案しますので、RFIDタグの導入や見直しをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。