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ブランドタグができるまで―小さな札に宿るこだわり

お店に並ぶ洋服に必ずと言っていいほど付いている紙や布の札、それがブランドタグです(※一般的には「ブランドラベル」や「下げ札」とも呼ばれますが、テンタックでは襟などに付く「ブランドネーム」と区別するため、「ブランドタグ」という呼称を用いています)。札の厚みや繊細な色表現、手ざわりから形状まで――手に取ってもらえる時間はほんの数秒かもしれませんが、ブランドタグにはブランドのこだわりや世界観を伝えるための工夫がしっかりと詰まっています。

今回はそんなブランドタグがどのように作られるのか――ブランドタグを作る際に大切な要素や仕様を中心に紹介していきます。


デザイン

誰に、何を、どのように伝えるか

ブランドタグを作るとなると、まず真っ先に考えるのが「どんなデザインにしよう?」という問題だと思います。

「文章やイラストを散りばめて、洋服を手に取る人にブランドのコンセプトや洋服の特徴をしっかりと伝えたい」「シンプルで落ち着いたブランドのイメージを表現するため、デザインはロゴのみ。ただロゴの配置や色の表現を工夫したい」など、「誰に、何を、どのように伝えたいか?」によって、ブランドタグのデザインは多種多様です。

テンタックではクライアントの希望に合わせたデザインの作成だけでなく、表現したい世界観やイメージをヒアリングし、社内デザイナーがゼロからデザインを考案し提案することもできます。


素材

質感が生み出す第一印象

どのような素材を使うかも、ブランドタグを作る上でとても大切です。
ブランドタグは基本的に紙で作成することが多いのですが、一口に紙と言ってもその種類や厚さ、色によって選択肢は多岐にわたります。

テンタックでは「コート紙」と呼ばれる光沢のある滑らかな紙がよく使われますが、和紙のような独特な質感のある紙を使用して高級感を出したり、分厚い紙を使って重厚感のあるブランドタグを作ったりなど、表現したいイメージによってさまざまな紙を提案しています。

また最近では環境配慮への意識の高まりとともに、茶色いクラフト紙を使用してエコなイメージを表現したり、「FSC®認証紙」と呼ばれる環境に配慮した紙を使用したブランドタグ作成の需要も高まっています。

※FSC認証は、適切に管理された森林資源を利用していることを示す国際的な認証制度です。(参考:FSCジャパン


色表現

印刷で再現するブランドカラー

どれだけ良いデザインを描いたとしても、実際の印刷でそれが表現できなければブランドタグの魅力は大きく損なわれてしまいます。
繊細かつ鮮明な印刷を実現するために、色の構成は以下の2パターンに分けられています。

分解色 (CMYK)

「色の3原色」と呼ばれるシアン(藍/C)・マゼンタ(紅/M)・イエロー(黄/Y)に、ブラック(黒/K)を加えた4色を「分解色」と言います。
この4色を組み合わせることで多彩な色を表現できるため、特に画像や写真繊細な色を再現するフルカラー印刷で使われます。
パソコンやスマートフォンの画面ではRGBという色の仕組みが使われますが、印刷ではCMYKという4色を組み合わせて色を表現します。

特色 (スポットカラー)

特色とは分解色ではない特別な色で、インキを混ぜ合わせて作られます。
金や銀などのメタリックカラーや蛍光色など、分解色では表現が難しい色の印刷や、ブランドロゴなどのしっかりと決まっている色を正確に表現する際に使用されます。


加工

仕上がりを左右するひと手間

紙にデザインを印刷するだけでブランドタグは完成ではありません。
ブランドイメージや表現したい内容に合わせて、表面加工や成形、その他プラスαの加工をしてようやくブランドタグは完成します。
代表的な加工としては、下記の加工が挙げられます。

ニス引き・PP貼り

いわゆる表面加工というもので、印刷面にニスやポリプロピレン(PP)フィルムをコーティングすることで色落ちを防いだり、印刷面にツヤ感やマットな質感を追加することができます。

箔押し

金や銀の箔を熱と圧力をかけて転写する加工です。
ブランドロゴやワンポイントの模様などに使用することで、メタリックで高級感のある仕上がりになります。

成形

カットしたり紐を通す穴を開けたりなど、最終的に札の形に成形する加工です。
よく見かける四角形の札の形へのカットだけでなく、ハート型やその他曲線を用いたニュアンスのある形状でも、専用の抜型を作成することで成形することができます。


まとめ工夫の積み重ねがつくるブランドの世界

小さな札に込められた想い

ブランドタグの作成は単なる印刷物づくりにとどまらず、ブランドのイメージや世界観、思想を“触れられる形”に落とし込む作業です。
どんなデザインをイメージし、どんな素材・色を選び、どんな加工で仕上げるか――その積み重ねを知ると、次に洋服を手に取ったとき、きっとブランドタグを見る目が少し変わるはずです。

アパレル副資材事業
ブランドラベルやパッケージなどを自社工場を活かして生産し、安定した品質で製品に付加価値を提供します。

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