RFID-医療・医薬業界

〈 業界導入事例 〉


医療・医薬業界
医療・医薬業界においても、RFIDの特性を活かした利用方法が広がりを見せています。
医療機器関連の場合は、メーカー、代理店・特約店、医療機関(病院)にて、
医薬関連の場合は、製薬メーカー、物流センター、病院・薬局にて、
それぞれの環境における作業の効率化が期待されています。
RFIDマーケットのなかでも、今後のポテンシャルが大きな業界となります。
医療業界については、少子高齢化が進むなかでは、医療患者の増加が予測され、医療従事者の負担もますます大きくなります。また、医療の「質」「安全性」の観点からも、現行のオペレーションからの改善が求められています。
医薬業界については、偽物商品による健康被害の可能性が懸念され、真贋判定と流通管理が求められています。
「SPD(院内物流管理)
業務の改善」
整形外科を中心とした医療機器メーカーは、一般的な企業の販売形式とは異なり、長期貸出、短期貸出、買取など、手術に応じて納品した製品群の一部だけを使用し、その使用分が売上となります。使用されなかった製品群は、各メーカーに返却され、不足分を補充した後、再度出荷されるというサイクルを繰り返します。メーカー、代理店・特約店、病院での検品、売上計上において、人的な作業負担が大きく、RFIDを利用することでの省人化が検討され始めました。
医療の「質」「安全性」、経済性・採算性などの「事業性」の観点からも、必要とされている製品群を適切なタイミングで納品することで、患者に高水準の医療を提供し、医療ミスの防止も期待されていますし、不要な物品を精査し、購入を抑えることで、病院経営の健全化にも貢献できます。

「医薬品の流通管理」
デジタル化が加速する昨今、本物そっくりの偽物商品が数多く出回っています。大手ショッピングサイトやネットオークションなど、購入経路も多岐にわたり、正規取扱店以外で購入した場合、真贋判定が難しい現状となっています。偽物の医薬品による健康被害の可能性が問題視されています。
医薬品ボトルや血液パック、医薬品の梱包箱にRFIDラベルを装着することで、物的な真贋判定はもちろん、企業姿勢の真贋判定、つまり生産管理と流通管理が可能になります。
医療・医薬業界のRFIDタグ種類 :
ラベル各種(小型・大型、再剥離、水分対応、金属対応など)