繊維ニュース様にてテンタックの「ベトナム・ハノイ工場の転写マークの生産」について紹介いただきました。
テンタック
転写マークの需要獲得に注力
ベトナムの生産体制活用
副資材製造卸のテンタック(東京都墨田区)は、ベトナムでいち早く生産拠点を確立した転写マークの需要獲得に力を注ぐ。ハノイで操業する自社工場が、通常は〝2回押し〞とされる転写の工程を〝1回押し〞に変えて生産効率を高めたメリットを訴求する。表現方法の種類を豊富にそろえ、多様なニーズに対応できる供給体制も打ち出す。
ハノイ工場は2018年から稼働し、順調に生産能力を拡大している。現地では、顧客に対する転写技術指導を含めたアフターフォローの体制も築いた。
ベトナム・ハノイ工場
一般的な転写の条件は「170℃で2回押し」とされるが、同工場は独自のノウハウを駆使して「145℃で1回押し(10秒)」を可能にした。作業の高効率化により、製造時間の短縮やコスト削減といったメリットも生まれる。
マークの表現方法でも多彩なニーズに対応する。
「フルカラー」は、オフセットのような多色印刷が可能で、スクリーンとの組み合わせにより、価格を抑えながら自由な再現もできる。
「フチトル」は、直接肌に触れるブランドネームや洗濯ネームを転写に置き換えるために開発した。心地よい肌触りをもたらす。
「再帰反射」は、微細なガラスビーズを表面に施した反射材で、安全対策と自在なデザインの両立を可能にする。
ベトナムでいち早く転写マークの生産に着手した優位性を発揮し、受注を伸ばしてきた。今後は引き合いの増えているユニフォームなどについても、積極的に需要を取り込んでいく。
「この記事は『繊維ニュース』を発行するダイセンの転載許諾を受けています」