関西ファッション連合「SDGsアワード」
行動実績6社を表彰
関西ファッション連合(KanFA)は4月17日、シティプラザ大阪で「KanFA SDGs アワード2022」表彰式を開いた。
KanFAは20年度からSDGs(持続可能な開発目標)のテーマ「パートナーシップで廃棄削減に取り組む」に基づき、SDGs推進室と毎年表彰するアワードを設けており、アワード表彰は今年で3回目となる。開会のあいさつで中村房雄理事長は「約100社の推薦の中から、今年の課題の成果と継承のもと6社を選び、その取り組みを披露できることをうれしく思う」と語った。
アワードは普遍性、包摂性、参画性、統合性、透明性と説明責任の評価項目に基づき、6人の選考委員がSDGsに積極的に取り組んだ組合員企業の中から各賞を選出した。
SDGsを積極的に取り組む組合員企業を表彰した
廃棄削減に取り組む「パートナーシップ賞」はテンタックが受賞した。特許を取得した焼却時のCO2(二酸化炭素)を約60%削減するフィルムパッケージを共同開発し、プラスチック製品の温室効果ガス削減に安価に貢献できるようにしたこと、社内でSDGs関連情報が共有できる環境を整備したことなどから選ばれた。同社の川村勝司営業本部営業2部部長は受賞にあたり「受賞を感謝すると同時に今後も環境特化型商品を提案していきたい」と謝意を示した。
ユニークな内容とアイデアの「ユニーク賞」は岩下が受賞。再利用可能な綿100%の商品企画を最優先する点、糸を廃棄しない編み立て数量の調整、産前産後の女性が働きやすい環境整備を進めたことが評価された。
他の組合員に向けても取り組みを開示した「アクション賞」は、三喜商事、トレモア・プランニング、マーキーズがそれぞれ受賞。「審査員特別賞」には、環境や社会に配慮したテキスタイルと素材を「エコアーチ」と総称し、基軸として展開するスタイレム瀧定大阪が選ばれた。
選考委員長を務めた富澤修身大阪市立大学名誉教授は「取り組みをわかりやすく開示することの大きな教訓を得た。情報共有を進め、さらにパートナーシップを確立してほしい」と講評を述べた。
※同じベース素材を使用した場合でも記事内の数値が出るわけではありません。削減率は商品組成や配合率によって異なります。