繊研新聞様にてテンタックのベトナム事業に関して紹介いただきました。
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テンタックのベトナム事業
日系向け受注伸ばす 転写マークの強みも浸透
ブランドタグやパッケージ主力のテンタックは、ベトナム事業を堅調に伸ばしている。日系向けのアパレル生産が中国からベトナムに移管している需要を捕捉し、短納期や地産地消に応えている。今後も同国内でのサービスや生産アイテムを拡大する。(藤川友樹)
ベトナム国内消費は中間層が拡大している
(ホーチミン市内、テンタック提供)
ベトナムでは中国メーカーの進出や協力工場の拡大を背景に、中国からの生産シフトが続いている。特に「ベトナム北部から中部への進出」と、アイテムは「アウターや衣料雑貨」が増えている。
同社ではスポーツや日用衣料の「受注が急速に増えた」ほか、ユニフォーム関連も安定している。24年春夏向けも好調で「刻んだオーダーやリードタイム短縮などの要望が強くなっている」。
24~25年秋冬向けは暖冬の影響から生産調整が入ると見ているが、「日本市場でECモールやコンビニなど顧客利便性に沿った出店戦略・販売拡張しているブランド」など、この間進めている新規開拓を強化する。
ホーチミン、ハノイの生産拠点から縫製工場に副資材を販売・供給しているが、特に支持が高まっているのがハノイ工場で製造している「転写マーク」だ。転写指導を現地で行える利点が浸透してきた。また、転写マークに使用する原材料を二酸化炭素削減効果のあるものへ置き換えるための開発を進め、環境配慮のニーズにも対応する。
転写マーク以外の資材では、脱プラ、省資源、リサイクルなど目的に応じたサステイナブル資材の採用実績が着実に増えている。ICタグも大手顧客のベトナムシフトに伴う切り替え需要が多いという。
今後も顧客要望に応えるため、工場を進化させる。新規設備の導入、生産能力の拡大や、製造工程の省力化に取り組む。また、日本国内拠点で行っている一部業務のベトナム移管も推進する。