繊研新聞様にてゴーストインク に関して紹介いただきました。
「繊研プラス https://senken.co.jp/」
テンタックが安全な「ゴーストインク」開発
衣料資材で偽物対策へ
テンタックは大手インクメーカーと共同で「ゴーストインク」を開発した。ゴースト(幽霊)のように、普段は透明だが赤外線カメラを通して見ると視認できるという特許技術の赤外線吸収インク。洗濯ネームや下げ札にプリントすると、アパレル製品や雑貨の真贋(しんがん)判定や偽物対策につなげられ、「業界初のセキュリティー資材」として拡販する。
近年は偽造品のレベルが上がり、ホログラムや蛍光インクで対策しても高い再現性の偽造品が出回るようになってきた。その点、ゴーストインクは出荷先が管理されており、偽造者が入手するのは不可能に近い。従来の赤外線吸収インクは含有成分の安全性や堅牢性の問題があり、アパレル資材への活用は不向きだったが、共同開発で課題を克服した。
洗濯ネームや下げ札に取り入れることで、アパレル事業者は大掛かりな投資をすることなく、真贋判定が簡単にできるようになる。通常の洗濯ネームを作成する工程で、ゴーストインクによる隠しマークをワンポイントで入れることができ、コストは「1枚あたり約1円の上乗せが目安」(橋本惇巨社長)だ。
真贋は市販の暗視カメラなどで目視で判定できるため、導入ハードルは低い。「これまで偽物対策に踏み切れていなかった中価格帯アパレルにも裾野を広げられる」と期待する。
「アパレル企業の反応が良く、商談件数が増えている」(伊藤慶営業本部営業5部2課課長)ため、ゴーストインクを使用した資材を国内外の全製造拠点で生産する体制を目指し、準備を進めている。